今年も早いもので、令和６年の年末がもうすぐそこに。年末の家族全員が集まる特別な時間に味わう、「年越しそば」。そんな1年の締めくくりの大切なひとときを、今年はこだわりの十割蕎麦を味わいながら、過ごされてはいかがでしょうか。

​

江戸時代がはじまりといわれる、大晦日の夜にそばを食べるという年越しそばは、諸説あるようです。まず一番有力な説は、そばは細く長くのびることから、寿命を延ばし、家運を伸ばす、縁起が良い食べ物ということで、その願いを込めて食べられたという説があります。そばは切れやすいことから、一年の苦労や厄災、あるいは借金を断ち切るという意味があるともいわれます。そして、金箔を使う細工師は飛び散った金粉を集める時に練ったそば粉を使ったそうですが、そこから、そばは金を集めるという縁起で食ベるようになったという説もあるそうです。

最後に、鎌倉時代に九州博多の承天寺で、年を越せない貧しい人たちにそば餅をふるまったところ、翌年から運が向いてきたので、以来「運そば」として大晦日に食べるようになったという説もあるそうです。新しく迎える年の開運を祈願しながら、どうぞ美味しいお蕎麦をお召し上がりください。

情報提供元：麺類雑学辞典　http://www.nichimen.or.jp/zatsugaku/